身長が低くて、筋力にもそんなに自信がないスノーボーダーで、板選びで悩んでいる人(特に女性)は少なからずいると思います。かくいう自分も身長153センチ、体重40キロそこそこ、筋肉ゼロな体格なので、板選びには結構悩みました。
この記事では1シーズンで平均50日滑っている私が板選びで重視しているポイントをご紹介します。
極端に少ない選択肢
初めて板を買うとき、ネットやショップの店員さんに言われるお決まりのセリフ『自分の身長 – 20センチくらいの長さの板を選ぶといいっすよ!女性の場合は -15センチくらいでもOKっす!短めのほうが滑りやすいっすよ!』
この「板の長さ」の呪縛に囚われている人って結構多い印象です。
まず女性ってだけで板の種類が極端に少ないし、身長にあった長さ、フレックス、形状…と絞り込んでいくと選択肢として残る板って1シーズンで数枚(経験上1、2枚)程度になると思うんです。その中で気に入ったデザインの板なんてほとんど無いようなもんです。
板の長さだけに囚われすぎてはいけない
では、どうやって自分に合った板を探せばよいか?
結論を言ってしまうと板選びで重視してほしいのは板の長さではなく「有効エッジ(Effective Edge、E.E.)長」です。この有効エッジ長は何かというと、エッジが雪面に接している長さのことです。板を選ぶときは板の全長ではなく、この有効エッジ長で選ぶようにすると選択肢がぐっと広がります。
では、自分にあった有効エッジ長はどれくらいかというと
自分の身長(センチ) × 0.7
が大体の目安になってきます。これは男女共通です。
スピードと安定感を求めるのであれば有効エッジが長めでフレックスが硬めのものを、グラトリなど小回り重視であれば有効エッジが短めで硬さはミディアムか柔らかめの板を選ぶとよいと思います。
ちなみに私の場合、身長153センチ × 0.7 ≒ 107が有効エッジの目安となります。現在使っている板は有効エッジが114センチで全長が148センチの板ですが、何ら問題なく滑れています。
試乗が一番確実
気になる板が何本か見つかったら、積極的に試乗をしてみることを勧めます。自分にあっているかどうかは結局のところ乗ってみないとわからないと思います。(試乗しても違いがわからないって人はもう少し今の板で練習を積んだほうがよいでしょう)
買う気がない板でも、試乗してみると「あれ?この板意外といいかも?」という発見につながるので結構楽しいです。
極論
ぶっちゃけてしまいますと、最初自分には合っていないかも?と思った板でもその内慣れてきます。(極端に合っていない板は別ですが)
板に合わせて身体ができてくるというのと、回数を重ねていくうちに板に目に見えないヒビ(「へたり」と言われているもの)が入ることにより、知らず識らずに自分に合った板になっているんだそうです。
板の長さ、乗り味に囚われず色んな板を試してみるのも、スノーボードの楽しみ方の一つですよね。
板選びの参考になれば幸いです。それではまた。
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