ブログを始めたばかりの皆さん、Googleアナリティクス4(GA4)のレポート、何から見ればいいか分からず、困っていませんか?
「PV(ページビュー)を増やさなきゃ」と考えている方も多いかもしれませんが、実はPVだけを追いかけるのは危険です。この記事では、PVの代わりに本当に見るべき3つの指標と、なぜPVが最重要ではないのかについて、プロの視点から解説します。
指標1: ユーザー
あなたのブログに、どれだけの人が訪れたかを示す最も基本的な指標です。
PVは一人のユーザーが複数回ページを閲覧するとカウントが増えますが、「ユーザー」はユニークな訪問者数を示します。つまり、あなたのコンテンツがどれだけの新しい読者に届いているかを知るための重要な数値です。この数字が伸びていなければ、集客方法を見直す必要があります。
GA4での確認方法
- 左メニューの「レポート」から「レポートのスナップショット」へ進み、「ユーザー」のカードを確認する。
指標2: エンゲージメント率
ユーザーがあなたのブログにどれだけ関与しているかを示す指標です。
具体的には、記事をしっかり読んだり、特定の時間以上滞在したりしたセッションの割合です。エンゲージメント率が高いほど、あなたのコンテンツは読者の興味を強く惹きつけていると言えます。
エンゲージメント率の目安
- 一般的なブログでは60%以上を目指しましょう。
この数値は、他社の平均値よりも「あなたのブログ内の他の記事」と比較することが重要です。エンゲージメント率が高い記事の共通点(構成、タイトル、テーマなど)を見つけ、他の記事に活かしましょう。
GA4での確認方法
- 「レポート」>「エンゲージメント」>「ページとスクリーン」に進み、レポートをカスタマイズして「エンゲージメント率」の指標を追加する。
指標3: セッションあたりの平均エンゲージメント時間
ユーザーがあなたのブログに平均してどれくらいの時間滞在しているかを示す指標です。
この時間が長いほど、コンテンツがユーザーに深く読まれていることを意味します。記事の文字数と照らし合わせることで、読者が最後まで読んでいるかどうかのヒントを得られます。
セッションあたりの平均エンゲージメント時間の目安
- 2,000文字の記事なら3〜5分、4,000文字の記事なら6〜10分が目安です。
この指標も、特定の記事や流入経路(検索エンジン、SNSなど)ごとに比較することで、何がユーザーを引きつけているのかを分析できます。
GA4での確認方法
- 「レポート」>「エンゲージメント」>「概要」で全体の平均時間をチェックする。
- 「ページとスクリーン」レポートで、記事ごとの詳細な時間を確認する。
なぜPVを追いかけるだけではダメなのか?
ブログ初心者が陥りがちなのが「PV=正義」という考え方です。PVは確かにブログの規模を示す指標ですが、以下の理由から、PVだけを追うのは非効率的で危険です。
- PVは「読了」を意味しない
PVは、ユーザーがページを開いただけでカウントされます。たとえ1秒でページを閉じたとしても、PVは1として計上されます。これでは、ユーザーが本当にあなたの記事を「読んだ」のかどうかは分かりません。 - 記事の質を評価できない
PVが高い記事が必ずしも良質な記事とは限りません。クリックを誘うタイトルでユーザーを引きつけたものの、内容が期待外れで読者がすぐに離脱しているケースは多々あります。これではブログのファンは増えません。 - ユーザー行動の改善に繋がらない
「PVが低いから増やそう」という目標だけでは、具体的に何を改善すればいいのかが見えません。一方で、「エンゲージメント率が低いから、記事の導入文を改善しよう」「滞在時間が短いから、文章をもっと読みやすくしよう」といった具体的な行動に繋がるのが、今回紹介した3つの指標です。
GA4についてさらに深く学びたい方は、「いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本」がおすすめです。GA4の基礎から応用まで、図解入りで分かりやすく解説されており、初心者でも安心して学習できます。
まとめ
ブログで本当に大切なのは、「どれだけの人が訪れて、どれだけの人があなたのコンテンツに満足してくれたか」です。
PVはあくまで入口の数字であり、ブログを成長させるには、その先の「ユーザーの行動」を深く分析することが不可欠です。今回紹介した3つの指標を参考に、読者の心をつかむブログ運営を始めてみましょう。
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