「インスタのリール動画を作りたいけど、動画編集にはハイスペックなPCが必要なんでしょ…?」
そんな風に諦めて、せっかくのアイデアを眠らせていませんか?
こんにちは!私の手元にあるのは、2017年に購入し、今やGoogleの自動更新サポートも切れてしまった7年前のChromebook。正直、ブログが書ければ御の字だと思っていました。もちろんメモリは4GB。Chromebookでの動画編集なんて、絶対に無理だろう、と。
しかし、結論から言うと、この”骨董品”ともいえるChromebookと、デザインツール「Canva」の組み合わせで、簡単なリール動画なら作成できてしまったのです。
この記事では、低スペックなChromebookでCanvaを使った動画編集がどこまで可能なのか、そのリアルな限界を、私の成功と、そして「突然のフリーズ&強制終了」という手痛い失敗談と共にお届けします。
この記事を読めば、スペックを言い訳にせず、「今の自分にできること」から一歩を踏み出せるはずです。
検証環境
まずは、今回の動画編集に挑んだ私のChromebookのスペックを正直にご紹介します。これを見て「うちのPCよりマシだ」と思うか、「同じくらい絶望的だ」と思うかは、あなた次第です。
- 使用マシン:ASUS Chromebook Flip C302CA
- 購入時期:2017年(当時の価格:約6万円)
- CPU:第6世代インテル® Core™ m3-6Y30 プロセッサー
- メモリ:4GB
- ストレージ:eMMC 64GB
- 特記事項:2023年6月にGoogleの自動更新サポート終了済み(!)
まさに「ロースペック」の代名詞のような環境です。今回はこのマシンで、デザインツール「Canva(Pro版)」を使い、以下のゴールを目指します。
- ゴール:15秒のリール動画作成
- テーマ:Chromebookの起動の速さを伝える
- 構成:Canvaの動画素材4つ+テロップ7箇所
果たして、この骨董品Chromebookは最後まで戦い抜けるのでしょうか。
【実践編】悪戦苦闘!サポート切れChromebookでの30分一本勝負
STEP 1:本当はやるべきだった…編集前の「3つの下準備」
動画編集初心者の私は、何も知らずにいきなりCanvaを開いて編集を始めてしまいました。しかし、この記事を読んでくれるあなたには、もっと快適な道筋を歩んでほしい!
後から調べてわかった「Canvaが重い・固まる」を防ぐために、絶対にやっておくべきだった下準備を先にお伝えします。
- 不要なタブはすべて閉じる!:
メモリ4GBのマシンでは基本中の基本。編集に使うCanvaのタブ以外は潔く閉じましょう。 - キャッシュクリアでメモリを解放:
ブラウザに溜まったキャッシュを削除することで、動作が軽くなることがあります。 - 重い素材は事前に圧縮:
スマホで撮った高画質な動画などを使う場合は、事前に動画圧縮サイトなどでファイルサイズを小さくしておくと、アップロードや編集時の負担を軽減できます。
この準備を怠った私がどうなったか…それは次の章で明らかになります。
STEP 2:天国と地獄…Canvaでの動画編集、そのリアルな現実
意気揚々と編集を開始。作業時間は約30分でした。
初めての動画編集だったのでテンプレートは使わず、ゼロから動画素材をタイムラインに並べ、テロップを打ち込んでいく作業は「あれ?思ったより重くないぞ」というのが正直な感想。多少のもたつきはありましたが、許容範囲内です。
しかし、プレビュー再生すると、動画のつなぎ目が「カクカク…」。一瞬ヒヤッとしましたが、これはあくまでプレビュー上の問題。最終的に書き出した動画は滑らかだったので、ご安心を。
そして、事件は起きました。
「そうだ、BGMを入れよう」「この動画クリップ、ちょっと重ねてオシャレにできないかな?」 そんな風に欲張って、音源を追加しようとした瞬間、画面がピタッとフリーズ。カーソルは動かず、数分待っても応答なし。泣く泣く電源ボタンを長押しして強制終了するハメに…。
この手痛い失敗から、私はひとつの悟りを開きました。
このPCでできるのは、あくまで「シンプルな動画」まで。素材を重ねたり、複数のエフェクトを追加したりするような、Canvaの中でも高度な編集はできないのだ、と。
STEP 3:書き出し~意外な結末~
気を取り直し、BGMや複雑な編集は諦めてシンプルな構成に修正。いざ、MP4形式での書き出しに臨みます。
「何十分も待たされるのでは…」と覚悟していましたが、意外にも数分で完了。幸いなことにエラーもありませんでした。
完成した動画を見たとき、私は正直驚きました。

もっとカクカクで、見るに堪えないものができると思っていたのに…
十分に見られるクオリティの動画が、この古いChromebookで作れてしまったからです。
今回実際に作成した動画がこちら👇検証用の動画なので編集の良し悪しではなく、なんとなくの感覚を掴んでいただければ幸いです…💦
Chromebook×Canvaでインスタ用のリール動画が作れるか検証中🧐
— さとさわ@現役SEがChromebookの魅力を発信 (@Lv1Chromeb) October 14, 2025
メモリ4GB、インテル第6世代のプロセッサーでもこれくらいの動画は作れた(検証用なので編集の良し悪しではなくなんとなくの感覚を掴んでいただければ幸🙏)
さすがに音源や動画素材を2つ重ねようとすると#Chromebook #CanvaPro pic.twitter.com/Y0hP3dEOqA
インスタのリールなら、音源は後からインスタ側で付けられるので、寂しい感じにもなりません。
【結論】低スペックChromebookでの動画編集は「ナシ寄りのアリ」
今回の挑戦を終えて、私がたどり着いた結論。それは「ナシ寄りのアリ」です。
ここが「アリ」な点(ここまでできる!)
- テロップと動画素材を組み合わせた、15秒~30秒のシンプルなリール動画なら十分作れる。
- 動画編集がどんなものか、コストをかけずに試してみたい初心者には最適の練習環境になる。
ここが「ナシ」な点(これは無理!)
- BGM追加や動画の重ね合わせなど、少しでも凝った編集はフリーズのリスク大。
- YouTube用の長尺動画や、本格的な動画編集は不可能。
つまり、この環境で快適に動画を作るためのたった一つの鉄則は… 「欲張らないこと!」 これに尽きます(笑)。
【まとめ】スペックは言い訳にならない!今すぐ一歩を踏み出そう
7年前のサポート切れChromebookでも、「欲張らず、シンプルに作る」ことを徹底すれば、インスタのリール動画は作れる。これが今回の検証で得られた最大の収穫です。
また、今回BGMはCanva上で追加すると重くなる原因になったため使いませんでしたが、Instagramのアプリ側で好きな音楽を追加できるので、完成した動画が寂しい感じになる心配もありません。これは大きな発見でした。
そして、これからChromebookを買う方へ。私が使ったモデルはサポートが切れていますが、今なら3万円台でもっと高性能なモデルが沢山あります。どうせなら、新しくてサポート期間が長いものを買ってくださいね!
これから始めるなら、このあたりがおすすめです!
長時間の作業には、やはりマウスやキーボードがあると快適です。Chromebookに対応したおすすめのワイヤレスマウスはこちら👇
「PCのスペックがないから…」と諦めていた皆さん。大丈夫です。
まずは素材を並べて、テロップを入れるだけ。その一歩から、あなたのクリエイター人生が始まります。高価な機材を待つ必要はありません。今すぐ、あなたのPCでCanvaを開いてみませんか?
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