Web会議をしながら資料を編集していたら、カーソルが虹色のまま動かない…。SlackやChatworkの通知がひっきりなしに届き、執筆作業に集中できない…。
在宅ワークが主流になった今、多くの人がこんな「メインPCのごちゃごちゃ感」に悩まされているのではないでしょうか。一台のPCですべてをこなそうとすると、メモリやCPUに負荷がかかり動作が重くなるだけでなく、思考まで散らかってしまい、生産性の低下につながります。
もしあなたが「PCの動作が重い」「集中力が続かない」と感じているなら、その解決策はPCを2台持つという新しいワークスタイルかもしれません。
この記事では、PCの「役割分担」という考え方で在宅ワークの生産性を劇的に向上させる「PC2台使い」の具体的な方法と、なぜ2台目にChromebookが最適なのかを詳しく解説します。
思考の転換:「1台で全部」から「役割分担」へ
あなたは無意識のうちに、一台のPCに多くの役割を背負わせすぎていませんか?
- コミュニケーション: Web会議、チャット、メール
- インプット: Webでの調べ物、資料閲覧
- アウトプット: 資料作成、プログラミング、デザイン、執筆
これらすべてを一台で行うと、複数のアプリが常に起動し、PCのパフォーマンスは低下。さらに、アウトプット作業中にコミュニケーションツールの通知が視界に入り、集中力が削がれてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、PCを役割で分ける「デュアルPC」という考え方です。
- サブPC(コミュニケーション・インプット用): 会議、チャット、メール、調べ物など、常に起動しておくツールを集約。
- メインPC(クリエイティブ・アウトプット用): 資料作成や執筆など、本当に集中したい作業だけを行う。
このように役割を分けることで、メインPCは重たい作業にリソースを集中でき、常に快適なパフォーマンスを維持できます。そして何より、「このPCを開いている間は執筆に集中する」と物理的に環境を切り替えることで、脳のスイッチも切り替わり、驚くほど集中力が高まるのです。
サブPCに最適な相棒の条件とは?
では、2台目となるサブPCにはどのようなスペックが求められるのでしょうか。高価なハイスペックPCは必要ありません。サブPCの条件は、以下の3つです。
- 安さ: あくまでサブ機なので、気軽に導入できる価格帯が理想です。5万円以下でも十分な選択肢があります。
- 起動の速さ: 使いたいときにサッと起動できる瞬発力は必須。Web会議や急な調べ物で待たされるストレスがありません。
- 軽快な動作: 用途はブラウザベースの作業が中心。多くのアプリを入れず、Webブラウジングや動画再生がサクサク動けばOKです。
最強のサブ機!なぜChromebookは2台目に最適なのか?
上記の条件をすべて満たし、在宅ワーカーのサブPCとして圧倒的におすすめなのが「Chromebook」です。
- 圧倒的な起動速度と軽快さ:
電源ボタンを押してから数秒でログイン画面へ。OSが非常にシンプルで、ブラウザベースの作業に特化しているため、低スペックなモデルでも驚くほどサクサク動きます。Google MeetやZoom、Slackなどもブラウザ版で快適に利用可能です。 - 高いセキュリティ:
OSが常に最新の状態に保たれ、ウイルス対策も標準で備わっているため、セキュリティソフトを別途購入する必要がありません。安心してコミュニケーションツールを使えます。 - 低価格:
多くのモデルが3〜6万円台で購入でき、コストパフォーマンスが非常に高いです。 - Googleサービスとの親和性:
Googleアカウントでログインするだけで、すぐに普段の環境が同期されます。Googleドキュメントやスプレッドシート、Googleドライブとの連携もスムーズです。
メインのWindowsやMacで作成したデータをGoogleドライブに保存し、サブのChromebookで確認・編集するといった使い分けがシームレスに行えます。
実践例:私のデュアルPC環境を公開
参考までに、私のデスク環境をご紹介します。

- メインPC(会社貸与PC): 画面正面に設置。資料作成、コーディングなどクリエイティブな作業専用(リモートアクセス)。
- サブPC(Chromebook): メインPCの横に少し角度をつけて設置。Slack、メールを常に表示。調べ物もこちらで実施しています。
ここでポイントとなるのが、2台のPCの画面の高さです。ノートPCをデスクに直置きしたままだと、どうしても目線が下がり、猫背や肩こりの原因になってしまいます。
そこで私が愛用しているのが、BoYataのノートPCスタンドです。
このスタンドは無段階で高さと角度を自由に調整できるため、メインPCの画面の隣に、サブPCの画面がぴったり同じ高さに来るように設置できます。これにより視線移動がスムーズになり、正しい姿勢を保ちやすくなりました。
がっしりとしたアルミ製で安定感が抜群なので、重めのメインPCを乗せてタイピングしても全くぐらつきません。デュアルPC環境の快適さを最大限に引き出してくれる、まさに「縁の下の力持ち」的なアイテムです。
物理的にPCを分けることで、「Slackの返信はChromebookで」と意識が向き、メインPCでの作業が中断されなくなりました。
まとめ:物理的な切り替えで、思考を整理しよう
在宅ワークにおける生産性の悩みは、ツールの工夫だけでなく「環境づくり」で解決できることが多くあります。
PCを2台に分け、役割を明確にすることは、単にPCの負荷を分散させるだけでなく、あなたの思考を整理し、集中力を高めるための最も効果的な投資の一つです。
「PCが重い」「どうも集中できない」と感じているなら、ぜひ2台目のPCとしてChromebookの導入を検討してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの在宅ワークはもっと快適で、創造的なものになるはずです。
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