【子宮全摘の体験談③】入院から手術当日までの流れ

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この体験談は、スクスク育つ子宮筋腫に悩まされ、最終的に「子宮まるごと卒業式」という大決断に至った私の記録です。

今回は、手術前日の入院から退院までの3日間。
例えるなら、人生最恐アトラクション「全摘ジェットコースター」に乗り込み、降りるまでの実況中継をお届けします。

手術前日:下剤との仁義なき戦い

午前10時、入院。コロナ検査をクリアし、いざ病棟へ。
昼食後に登場したのは――下剤マグコロール250ml。

これがまた 「レモン味のスポーツドリンク」風を装った裏切り者 でして、冷やせば飲めるけど、体はちゃっかり裏切られる。午後はほぼ「便意と友情ごっこ」でした。

その後はシャワー→臍の掃除→家族のお見舞い。特にドラマもなく、ブログを書いたり本を読んだり、入院生活のイントロを過ごしました。
21時絶食。消灯。
が――眠れるはずもなく、便意のち小休止、そして再便意。夜の主役は完全にマグコロールでした。

手術当日:いざ夢の国(麻酔ランド)へ

朝9時、絶飲。手術着にチェンジし点滴開始。
問題は、インビザライン矯正中のマウスピースを外すか否か。結果「つけっぱの方が安全」という判断に落ち着きました。まさかの 歯列矯正が命の分かれ目案件

正午に夫が到着。緊張はもはやMAXで、心拍数は体感160。
Apple Watchがあったら「今すぐ安静にしてください」と通知が来てたレベル。

13時、手術スタート。硬膜外麻酔は余裕。むしろ点滴ルート確保の方が5倍痛い。
しかし全身はガチガチにこわばり、スタッフの優しい声かけだけが心の救命ボート。
数回深呼吸した後――夢の国(麻酔ランド)へ入場。

手術後:冷凍マグロからの復活

16時40分、医師の声で意識が復活。喉ガラガラ、体は冷凍マグロ状態。電気毛布が天の恵みに感じました。
「婦人科手術はシバリング少なめ」と聞いていたけど、私の体はなぜかブルブル。人間冷蔵庫モード発動。

夫はいつの間にか帰宅しており、一人きりの病室で「え、置いてかれた?」と若干不安。けれど経過良好と考え直し、LINEで友人に「生きてるよ」と報告できるくらいには回復。

21時50分には水解禁!持参したストローキャップがサイズ合わず撃沈しましたが、病院ストローで代用。命の水は五臓六腑に染み渡りました。
その夜はホットフラッシュ+パニック発作の二重奏。氷枕でなんとかやり過ごし、結局ほぼ徹夜。

術後1日目:麻酔vs痛みのデスマッチ

朝7時、ようやく硬膜外麻酔のスイッチを押してみる。が、効きすぎて右足がダルンダルン。離床チャレンジは1回戦敗退。結局、麻酔はストップして鎮痛は内服薬へシフトチェンジ。

正午、久々の五分粥。空腹は最高のスパイス、というより「何でもご馳走」に変える魔法ですね。
午後にはようやく歩行成功!尿管やカテーテルから解放され、まるで手錠を外された囚人の気分。

しかし夕方には痛み再来。坐薬投入でなんとかしのぐ。お腹が「ポコポコ」と音を立てたときは、「え、内臓で炭酸発酵?」と本気で思いました。

術後2日目:ガスと抜け毛の襲撃

朝から肋骨がシクシク。これは術中に入れたガスが横隔膜を刺激してるとのこと。
痛み止めは効かず、「見えない風船パンチ」に耐えるしかない状態。

午前中には念願のシャワー。爽快感と同時に、ゴッソリ抜け毛が排水溝に集合してホラー映像。シャンプー中に「これ私、退院まで毛あるよね?」と一瞬不安に。

夜は地味な痛みに悩まされつつも、なんとか就寝。

術後3日目:ついにエンディング

朝、術後初めての排便。思わず「腸よ、よくやった!」と拍手したい気分。
経過は良好で、無事に退院許可が下りました。

最後にまた肋骨痛がぶり返し、「ラストまで引っ張るのかい!」とツッコミたくなりましたが、15時、夫に迎えられ病院を後に。

おわりに

こうして「子宮全摘ジェットコースター3days」は終了。
痛みあり、不安あり、便意ありのフルコースでしたが、家族と医療スタッフのおかげで完走できました。

もしこの記事を読んでいる方が、同じ手術を控えているなら――
どうか安心してください。辛いけど、人間意外とタフです。そして、笑えるネタに変えられる日もきっと来ます。

次回:「【子宮全摘の体験談④】退院後の回復過程と生活」へ続きます。

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